ごあいさつ Greetings

ご挨拶

 このたび、第15回日本褥瘡学会九州・沖縄地方会学術集会を、2018年4月21日(土)、熊本市民会館・熊本国際交流会館を会場に開催する運びとなりました。テーマ「紡ぎ,織り広げる連携」は、自らが研鑽することで繊維が糸となり,周りとの協力で美しい布(連携/システム)が織り上げられることをイメージしたものです。

今回の会長を仰せつかった私の勤務先は、九州・沖縄地区に4カ所ある国立ハンセン病療養所のひとつ、平均年齢83歳の高齢化したハンセン病回復者の方々をお世話する施設です。末梢神経障害の後遺症のため、皮膚の広い範囲に亘って知覚障害があり、四肢麻痺などの運動障害と相まって様々な形の四肢末端の変形、拘縮、発汗障害を合併しますので、自ずとpressure injury が多発します。日本褥瘡学会との出会いは、pressure injury に初めて科学的なメスを入れた、この学会の設立に大きな共感と期待を抱いたからでした。それから約20年、満を持して発足した地方会も、15回を迎えることになり、この間の褥瘡医療の進化には目を見張るものがあります。病院においては褥瘡対策が施設基準に組み込まれ、医療関連機器圧迫創傷の予防・管理へと進みつつあります。褥瘡医療のすそ野は在宅へと拡がってきています。
 そんな今、参加者の皆様がこの学術集会に求めるものは、そして、主催者としてご提供できるものは何か、日々、思いを致しつつ、準備を進めているところです。進化を続ける褥瘡ケアのコンセプトを、スキルを、それぞれの現場で生かす連携の織物を紡ぎ上げること、そのお手伝いができれば幸せに思います。

会場からは平成28年熊本地震により被災した熊本城の痛々しくも雄々しい姿が間近に眺められます。われわれは力強く、復興の道程を歩んでいます。そのことをご参集の皆様に実感していただきたく存じます。たくさんの皆様のご来熊を、心からお待ち申し上げます。
 
第15回日本褥瘡学会九州・沖縄地方会学術集会 会長
国立療養所菊池恵楓園 副園長 野上玲子
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